広域道路網交通流シミュレーションシステム SOUND Ver.5
Simulation On Urban road Network with Dynamic route choice
広域道路網交通流シミュレーションシステム「SOUND」は、東京大学生産技術研究所での研究をもとに、入力データ作成機能やアニメーション機能、結果表示機能などをパッケージ化した商用ソフトウェアです。最新のVer. 5 では、街路網交通流シミュレーションシステム「AVENUE」とユーザーインタフェース部分を統一し、より使いやすくなりました。都市圏規模の広域ネットワークを対象とした面的な施策評価や環境インパクト評価でお役に立ちます。
SOUNDの特徴
- 数km~数100km規模の広域道路ネットワークにおける面的な施策評価に適用可能
- 道路区間毎に与えた交通流特性式(Q-K式)により、粒状の車両を走行させるメソモデルを採用
- 車種毎の動的経路選択モデルで、走行中の交通状況変化や通行料金に応じた経路選択を表現可能
- 事故や工事による車線閉塞、道路通行止めなどの交通規制を設定可能
- 信号制御や交差点部付加車線、右左折禁止などの交通運用策を表現可能
- カスタマイズにより、各種の情報提供サービスの評価が可能
システムの機能
- 対話的なデータ作成・編集からシミュレーション実行までの操作を1パッケージで実現
- デジタル道路地図データやゾーンポリゴン形状のインポート機能で、データ作成を効率化
- 計算中の2D/3Dアニメーション表示機能に加え、一度計算した結果の動画再生もサポート
- レイヤー管理方式で部分ネットワークの置き換えや背景画像の表示が可能
- プロジェクト管理モードで、複数のシミュレーションケース設定を一元管理
- バッチ計算モードで、複数のシミュレーションケースを連担して実行
適用事例
- バイパス道路新設時の都市部の渋滞緩和効果評価
- プローブ情報による経路案内サービスの時間短縮効果
- エコドライブ普及による省エネ・CO2削減効果評価
- 大規模災害時の自動車による避難誘導計画評価
- 災害時・イベント時の交通規制計画評価
- 通行料金改定による一般道からの交通量転換予測
- ランプ流入制御や可変合流車線等の交通管制技術の評価
- 東京都南西部における道路交通需要の空間的・時間的分散による渋滞削減効果
- ロードプライシング施策による東京23区での渋滞緩和効果の評価
- 沖縄サミット開催時における交通規制の影響評価
- 首都高を対象としたリアルタイム交通情報の提供効果
- 交通シミュレーションモデルを用いたオンライン予測情報の首都高3号線での提供
- 首都高での予測情報の提供効果
リーフレット・参考資料
- SOUND Ver. 5 リーフレット
- 広域道路網交通流シミュレーション SOUND/4U モデル概要
- SOUND/4U,SOUND/A-21の基本機能検証(verification)
- 東大生研によるSOUND/Expressの基本機能検証(verification)