東京トラフィックスコープ~東日本大震災発生日

解説

 ここでは、2011年3月11日の東日本大震災発生時と、参考のため前年の同曜日のトラフィックスコープ画像をアニメーションで示す。14:46の地震発生直後から、都心部で混雑が発生しており、特に濃いグレーのエリアで、車がほとんど動けず流動性が極端に低下していることが伺える。この濃いグレーのエリアは、都心部の他、東京東部の国道14号沿いや、南西部の多摩川沿いエリアで見られる。また、夕方になると、山手線エリア内から濃い赤のエリアが外側に向かって広がり、都心から帰宅しようとする自動車交通が、混雑に巻き込まれていく様子がわかる。都心部での混雑は、日付が変わる頃まで続き、当日の混乱した交通状況が見て取れる。


図8-1 東日本大震災発生日(左)と前年同曜日(右)のトラフィックスコープ画像(GIFアニメーション)

図の見方

 この図では混雑指数を色合いで、変化指数を濃淡で分けて、1枚の図に示しています。
 混雑指数とは、東京都心部を中心とした約40km四方を1kmメッシュに分割して、1時間毎の流動性を数値化したものです。赤い色ほど、流動性が悪く、混雑していることを意味しています。この指数は、単純に速度だけを見ているのではなく、交通量も考慮して、そのエリアの交通状態が道路ネットワーク性能の限界に近づくほど高くなるような、総合的な指数です。なお、指数の計算には首都高は除いてあり、一般道のデータだけを使っています。
 変化指数とは、過去3ヶ月程度のエリア交通状態の分布状況と比べて、その時の状態がどのくらい特殊なものかを数値化したものです。濃い色は統計的に特異な交通状態であることを意味しています。