東京トラフィックスコープ~通常の平日
解説
図1は、年間でも平均的な渋滞状況を示す平日の混雑指数を可視化したものです。
混雑指数の時間推移を見ると、午前7時ではまだそれほど流動性の低下は顕著ではありませんが、午前8時になると、東京西部では環八周辺、東部では江東区・葛飾区で流動性が低下しており、午前9時には更に都心側のエリアが混雑します。これは、都心に向かう通勤交通の影響と考えられます。
午前10時~11時には、都心の業務交通が混じるため、都心部の流動性が更に低下しますが、昼12時以降は一旦収まります。
夕方5時以降になると、外側に向かう交通が増え始めるためか、中心部から流動性が低下しはじめる様子がわかります。
図の見方
混雑指数の図は、東京都心部を中心とした約40km四方を1kmメッシュに分割して、1時間毎の流動性を数値化して、色分けしたものです。赤い色ほど、流動性が悪く、混雑していることを意味しています。混雑指数は、単純に速度だけを見ているのではなく、交通量も考慮して、そのエリアの交通状態が道路ネットワーク性能の限界に近づくほど高くなるような、総合的な指数です。なお、指数の計算には首都高は除いてあり、一般道のデータだけを使っています。