東京トラフィックスコープ~首都高タンクローリー横転事故

解説

ここでは、2008年8月3日の午前5時52分に首都高熊野町ジャンクションで発生した、タンクローリー横転事故の影響をトラフィックスコープ画像で示す。トラフィックスコープ画像は、事故直後の6時から2時間おきに並べた。横転事故による首都高5号線や中央環状線の通行止めの影響で、一般道に迂回する交通が増え、特に環七、環八といった環状道路での混雑が顕著になっていることがわかる。

図7-1 首都高タンクローリー横転事故発生日のトラフィックスコープ画像

図の見方

この図では混雑指数を色合いで、変化指数を濃淡で分けて、1枚の図に示しています。
混雑指数とは、東京都心部を中心とした約40km四方を1kmメッシュに分割して、1時間毎の流動性を数値化したものです。赤い色ほど、流動性が悪く、混雑していることを意味しています。この指数は、単純に速度だけを見ているのではなく、交通量も考慮して、そのエリアの交通状態が道路ネットワーク性能の限界に近づくほど高くなるような、総合的な指数です。なお、指数の計算には首都高は除いてあり、一般道のデータだけを使っています。
変化指数とは、過去3ヶ月程度のエリア交通状態の分布状況と比べて、その時の状態がどのくらい特殊なものかを数値化したものです。濃い色は統計的に特異な交通状態であることを意味しています。